第2回長崎写真コンクール トップページへ
平成23年 とるけん長崎 ~新しいカタチの写真コンクール~
1,351作品の中から厳選に審査させていただきました。たくさんのご応募ありがとうございました。
   長崎県の教会群の世界遺産登録を後押しするために行われた第2回長崎写真コンクール(同コンクール実行委員会主催、朝日新聞社・全日本写真連盟特別後援)の審査が長崎市内で行われ、長崎の教会部門のほか、各種テーマ部門の入賞作が決まった。
   長崎の教会部門の最優秀賞には、福岡県久留米市の一冨忠さんの「ミサを終えて」が選ばれたほか、優秀賞3点と特選10点、入選5点が決まった。また、各種テーマ部門の賞が決まった。
   作品の応募受付期間の後半に東日本大震災が発生し、物流の乱れなどにより、応募総数は1351点と前回の約4割にとどまった。このうち「長崎の教会」部門への応募は538点だった。
   長崎の教会部門の特選以上、各種テーマ部門受賞の作品を、平成23年4月29日から5月8日まで、長崎県美術館で展示する。
(2011.4.12 朝日新聞)
テーマ「長崎の教会」部門
 
ひと味違う表現重要
審査委員長 田沼 武能氏
(全日本写真連盟会長 日本写真家協会[JPS]会長)
   東日本大震災で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。前回は東北地方からも応募があり、各種テーマ部門で入賞者がいただけにとても残念です。
   応募作品には、前回の上位の写真と似た作品が見られた。類似作は上位には行かない。観光写真ではない、教会と人間とのつながりに力を入れて選択させてもらった。教会堂は絵になりやすい。十字架の夕景も多かった。皆思うことは一緒なので、他人とひと味違う感性で表現してもらうと素晴らしい作品になるだろう。
   最優秀賞「ミサを終えて」は、新上五島町の頭ヶ島教会で2人の女性がミサを終えて帰って行く場面を捉えたものだ。2人がいることで教会は地元とともにあることがわかる。過疎、高齢化といった島の環境も写し込んだ優れた写真だ。
   優秀賞「平和祈願祭」は、カトリック教会で司教がかぶるミトラという冠に焦点を合わせ、ミサの光景を的確に捉えている。雰囲気も良く、なかなか撮れない写真だ。「対話」は、キリスト教の伝統が長崎の街の日常に溶け込んでいることを表現している。渋みがあって、街の歴史を感じさせる作品だ。「キリシタン洞窟ミサ。岩場の草」は、隠れキリシタンが潜伏した洞窟の前で年に一回行われるミサの様子を遠い場所から狙い、行事の内容を正確に写している。海の光の描写が洞窟のミサを印象深く表現している。もう少し雰囲気を感じさせるタイトルが欲しかった。
(2011.4.12 朝日新聞)
「各種テーマ」部門
スポンサー賞
 
■長崎写真コンクール 「とるけん長崎」に関するお問い合わせは…
長崎写真コンクール実行委員会事務局
世界遺産長崎チャーチトラスト
TEL.050-3444-1922
エース出版長崎 株式会社
TEL.095-818-7006 (受付 平日10:30~18:30)
■長崎写真 コンクール審査委員会
審査委員長
田沼 武能氏 全日本写真連盟会長
審査委員
池田 勉氏 全日本写真連盟 西部本部委員長
 
中村 満氏 長崎巡礼センター理事長
 
松尾 芳彦氏 全日本写真協会事務局長
 
土井 正隆氏 長崎県観光連盟専務理事
■長崎写真 コンクール推進委員会
委員長
長崎県美術館館長
副委員長
長崎県観光推進本部本部長
委員
長崎巡礼センター理事長
 
長崎県観光連盟専務理事
 
長崎国際観光コンベンション協会会長
 
全日本写真連盟 西部本部長
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